話したい
『どうなの、腰は?』と、2階から降りてきた姉が聞く。
「うん、もうだいぶいい」と私が答えると、
『良かったわねえ』と言いながら、直ぐに
『私もね○○の時○○して』と話が始まる。
それは自分も坐骨神経痛を経験したとかの話ではなく
数年前にちょっと腰が痛かった時があったのよ、とかいうものだが
その話は延々と続き、私はキッチンのテーブルを拭いていた手を止めてジッと聞くことになる。
そんな時(もうそんな話しどうでもいいよ)と思っている意地悪?な自分がいる。
それを顔に出さないように「へえ、」とか「あらら」、とか相槌をうつ。
姉の癖というか、傾向というか、どんな話題でも全部、自分の話にもっていこうとするところがある。
そして、話し出すと中々止まらない。